ランバー
家の構造材としての材木。輸入住宅の場合、材木のままで現場に運び、寸法に切りながら使用する場合は少ない。

通常、工場にて、施工図面の寸法に合わせてカット済み、パネル加工済みを出荷し、現場で組み立てる。

【従来工法との違い】

従来工法との一番大きな違いは、2x4工法に使用するランバーはパネルの中に隠れて見えない事である。柱、梁として室内に見えない。

つまり、ランバーとして最も重要な点は構造上の強度を持っている事であり、見かけの美しさは全く関係ない事である。

経済的合理性を持った工法である事の認識が必要である。

施主として最も理解しなければならない事項は、目につかない箇所のランバーに、見かけの美しさを要求する事は、高価な材木を無駄に使用し建設費を高める原因になる事実である。


【用途/構造材としての役割】

2x4工法のランバーは屋根フレーム、壁パネル、床根太の様に比較的小さなランバーの集合体で荷重を受ける構造材である。

屋根自体の重み、また風速、積雪等によりかかる負荷荷重、壁や床の重み、なかに住む人の家財道具の重み他、多々の荷重をこの構造材を通じて万遍なく振り分け、地面に逃がす事を目的としている。

それが可能な時、その内側に住む為の空間を確保出来る訳である。


【現場での留意点】

2x4ランバーは影武者的性質の木であり、観て楽しむ木では無い事を認識する必要がある。小さいランバーの集合体である事から、その一本一本に美的要素を要求する事は無駄にコストを上げる事に他ならない。

ランバーとして製材される時点から構造材としての強度を基準として選別される為、その束から色の白い柾目の通ったランバーを依り出すには人手とロスがコストとして上乗せされる事になる。

建設現場でのランバーの美的品定めは2x4住宅を高い物にしている現状を否定出来ない。


【形状/種類/施主としての視点】

通常寸法は2x4、2x10とインチで呼ばれるが実際の寸法はそれぞれ約半インチずつ小さい。製材された2x4のランバーの実寸は1.5x3.5インチである。

日本の様に角材を使用する事はまれで、例えば4x4の角材が構造上必要な箇所には2x4を2枚合わせて使用する。経済的であり、地球に優しい。仕上げ材の中に隠れる構造材であるから可能といえる。

材質はおもにSPF(Spruce/Pine/Fir)グレードと云われる、針葉植樹木を製材して使用する。カナダの西と東では一年の日照時間が異なり、東の木は西に比べて成長に時間がより掛かる為、色が濃い反面より強度を持つ。

以下に各部分のパネルに関して概要を記すがこれらのパネルの配置は構造計算から割り出される。   

壁パネル
2x4、2x6、2x8寸法のスタッドと呼ばれるランバーを16インチ、24インチ間隔で並べ、上下を同じ寸法のランバーで挟んで固定し壁パネルを構成する。   

床パネル
2x8、2x10寸法のジョイストと呼ばれるランバーを16インチ、24インチ間隔で並べた上に下地合板を敷き床パネルを構成する。木の他に、木とメタル、木と合板等の組み合わせがある。

また、広い空間の為にビームと呼ばれる合わせ梁が必要な場合にはPSL(Parallel Strand Lumber)等の合成梁を使用する事もある。

合成材は小さな木でも作れる事と自然材よりも強度がある為、広く使用されている。勾配天井の様に化粧梁が必要な場合にも、ひび割れの来ない合成梁は適している。   

天井パネル
2階建ての場合の一階天井パネルは2階の床パネルであり、2階の天井パネルは屋根パネルの一部である。   

屋根パネル
トラスと呼ばれる3角形に組み立てたランバーを16インチ、24インチ間隔に並べ、下地合板で固定し屋根パネルを形成する。

経済的住宅を得る為には以上のパネルを構造上最も合理的に配置する事で納得のいく説明を惜しまない信頼のおける業者を選ぶ事。